資源・リサイクル促進センターの役割・業務の紹介
資源・リサイクル促進センターは、資源の多くを海外に依存する我が国において、廃棄物の発生抑制、再生利用の推進により資源の効率的な利用・循環を促進し、もって環境の保全、経済の振興、持続可能な社会を実現することを目的として活動しています。
※平成24年3月31日付けで解散した財団法人クリーン・ジャパン・センターの主要事業を継承しています。
1.資源循環技術・システム表彰
廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与する高度な技術又は先進的なシステムの特徴を有する優れた事業や取り組みの奨励・普及を図り、循環ビジネスを振興することを目的としてそれらを広く公募・発掘し、表彰しています。
過去に「都市ごみ再資源化システム」、「副産物の再資源化システム」、「プラスチックリサイクル」など、様々なリサイクル技術を顕彰、普及させることにより、資源の多くを海外に依存している我が国において、3Rの推進による資源の有効利用を推進し、我が国の地域振興、産業振興に寄与しています。
本表彰は、昭和50年度にスタートし、現在に至っています。
スケジュール
① 募集(1月~4月)
② 審査(5月~8月)
③ 表彰式(10月、東京)
④ 賞の種類
- 経済産業大臣賞
- 経済産業省産業技術環境局長賞
- 一般社団法人産業環境管理協会会長賞
- 奨励賞
- コラボレーション賞
- レアメタルリサイクル賞
2.リサイクル技術開発本多賞
本賞は、長年廃棄物のリサイクルの分野に携わってこられた故本多淳裕先生(元大阪市立大学工学部教授)のご提案・ご厚志により、リサイクル技術の開発に従事する研究者・技術者等への研究奨励を目的として平成8年に創設されました。
リサイクル技術の開発に従事し、これに関連する優れた研究報文、技術報文を発表した国内の大学、高等専門学校、公的研究機関、民間企業の研究者・技術者を広く公募し、表彰しています。
スケジュール
① 募集(1月~6月上旬)
② 審査(7月)
③ 表彰式(10月、東京。資源循環技術・システム表彰式と同時開催)
3.3R先進事例発表会の開催
資源循環技術・システム表彰受賞者、リサイクル技術開発本多賞受賞者による、先進的な3R事業、先端的な3R研究、最新の3R政策について発表する3R先進事例発表会を開催し、受賞内容の普及啓発、ビジネス展開を支援しています。
スケジュール
① 開催案内(8月~9月)
② 開催日(10月、東京。資源循環技術・システム表彰式と同時開催)
4.環境学習支援事業
学校や市民教育現場での持続可能な資源循環型社会やSDGs達成の担い手を育成する環境学習やESD(持続可能な開発のための教育)を支援するために、次の事業を行っています。
① 「小学生のための環境リサイクル学習ホームページ」、「中学生・高校生・市民のための環境リサイクル学習ホームページ」の運営、Q&A対応。
② 小学生向け3R学習教材副読本「3Rスリーアール」、「3Rワークブック」の学校等の要望に応じての配布。
③ 3R学習教材(容器包装リサイクル)の貸出
5.3R動向把握
資源型社会の高度化に向けての取り組みの基礎となる国内、国外の先進事例、統計データ、法制度、施策等の情報を取集、整理して本ホームページ、データブック等で公開しています。
6.レアメタルリサイクル促進事業
政府のレアメタル確保戦略(平成21年制定)の四本柱の中にリサイクルによるレアメタルの国内循環が位置づけられています。これらの着実な実現を目的として、近い将来これらを含有する使用済み製品の排出増加が見込まれ、また、経済的に成り立つ状況の実現を目指すことが重要・可能と考えられるネオジム、ジスプロシウム、コバルト、タンタル、タングステンの5鉱種について、次の事業を行い、結果をホームページ等で公開しています。
① レアメタルリサイクルの先進事業の発掘
② 事業者、消費者等への情報提供
③ 情報交換共有の場の提供(ホームページ等)
④ レアメタルリサイクル事例調査
7.リデュース・リユース・リサイクル推進協議会事務局運営
リデュース・リユース・リサイクル推進協議会(略称:3R推進協議会。会長 東海大学副学長・政治経済学部経済学科・教授 細田衛士)は、循環型社会の構築を目指として、行政・消費者・産業界などの緊密な連携のもとで、広範な国民運動としてリデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰、3Rキャンペーンマークの普及等の活動を行っています。
当協会は、3R推進協議会から事務の委託を受け、事務局を務めています。
活動内容
① リデュース・リユース・リサイクル推進功労者等表彰
(賞の種類)
- 内閣総理大臣賞
- 財務大臣賞
- 文部科学大臣賞
- 厚生労働大臣賞
- 農林水産大臣賞
- 経済産業大臣賞
- 国土交通大臣賞
- 環境大臣賞
② 行政と会員団体、会員団体間の情報交流会の運営
③ 会員団体等との共同情報発信
④ 優れた3R活動事例(大臣賞受賞活動等)の国内普及啓発
⑤ 3R推進ポスターの制作、配布(ポスターデザインコンテストの実施)
⑥ 3Rキャンペーンマークの普及