スーダンのごみ処理は?
レポーター: JICA 森 達朗 さん (2021年執筆)
スーダンのごみはどうやって処理されているの?
まちの人たちは、好きな時間にまちの中にごみを捨てます。
ハルツーム市内で捨てられたごみは、まずごみ収集車によって集められます。
きちんと回収されないので、臭いにおいや、ごみが燃える時もあります。
左の写真は日本が寄付したごみ収集車です。
スーダンではごみは燃やすことなく全てそのまま埋め立てられます。
ごみはそのまま全部埋め立てられている!!どうして?
日本ではごみは分別され、燃えるごみは燃やして量を少なくした後、決められたうめ立て処分場で衛生的に処理されています。
しかし、スーダンではお金がないため大きな清掃工場を買うことが出来ません。
そのためごみを燃やさずにそのままうめ立てているので、うめ立て処<分場はとても不衛生な状態です。
スーダンのうめ立て処分場
どんなにおいがするの?
スーダンは気候が乾燥しているので、そこまで強れつなにおいはしませんが、多少嫌な臭いがします。逆に言うとその程度です。
カラスはいる?害虫は?
カラスはいませんが、たまに大きな鳥がやってきますし、野良犬はいます。
もともと昆虫の少ない国ですので、ハエや蚊などの害虫は多くありません。
不衛生なのに、写真では人が歩いているよ。大丈夫かな?
発火事故については確認が取れていませんが、発煙はしています。
写真のうめ立て処分場は、土をかぶせているのであまり発煙しているところを見たことがありません。ほかのうめ立て処分場で、土をかぶせていない場所はたくさん発煙していました。
雨が降ったら、どうなるの?
雨や風で、ごみがまちの中や川に流れ出ていかないの?
基本的に雨の降らない国ですので、川に流れる心配はほぼありません。
雨季でも多少雨が降りますが、水路が整備されていないので、その辺の道にたまってしまうのみです。