ターフェルとは?
「食料を救い、人を助けよう」をモットーに、1990年代に首都のベルリンで始まった活動で、ドイツ国内で900ヶ所以上に広がっています。
スーパーなどから賞味期限切れが近いものや売れ残りを集め、生活保護を受けている方や一人親の方などに配っています。食堂があるところもあります。
ベルリン以外にもターフェルはあるの?
私の住む北ドイツのハノーファーにもあります。
集めてきた食材で、月曜日から金曜日まで昼食を1.5ユーロ(約190円(2021年9月))で提供しています。誰でも食べることができますよ。
例えば、下の写真のようなお肉、インゲン豆、マッシュポテトです。味はレストランのような美味しさでした。
デザートは写真の上の方にあるチーズケーキです。オーガニックのケーキ屋さんが朝市で売っていて、私も時々買っているものでした。
ハノーファーのターフェルの昼食の例
また、毎週月曜日と木曜日には、箱いっぱいの野菜や果物、乳製品などを2ユーロ(約260円(2021年9月))で買うことができます。
ハノーファーのターフェルで販売している食材の例
誰でも買うことが出来るの?
生活保護を受けている人しか購入できません。
1人1箱が基本ですが、子どもがたくさんいるご家庭には2箱にすることもあるそうです。
なぜ有料なの?
食事や食材を有料としているのは、
食べ物を運ぶためのガソリン代や、冷蔵庫などに使う電気代や設備など最低限の経費をまかなうためです。
他にも、ハノーファー市内には食料を集めて、必要な人に届ける団体が複数あります。それらはネットワークをつくっていて、たくさんのボランティアが「食品救助人」として参加しています 。