東京2020オリンピック・パラリンピックと3R
都市鉱山からつくる! みんなのメダルプロジェクトと小型家電リサイクル
「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」って何だろう?
もしかして!私もメダルがもらえるのかな?
「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」は
リサイクル由来の金属から東京2020オリンピック・パラリンピックのメダルをつくるプロジェクトです。
開催国の国民が参画し、メダル製作を目的に小型家電の回収を行い、集まったものから抽出された金属でメダルを製造することは、オリンピック・パラリンピック史上初の取り組みです。
●実施期間:2017年4月~2019年3月31日
●主催:東京2020組織委員会、環境省、(一財)日本環境衛生センター、(株)NTTドコモ、東京都
プロジェクトは終了したんだね。
でもいったい何をリサイクルして「金」「銀」「銅」を取り出したの?
みんなが使い終わった、携帯電話やパソコンなどの小型家電(28品目)です。
えっ!携帯電話やパソコンの中に金、銀、銅が入っているの?
携帯電話やパソコンなどの、私たちの生活を支える小型家電には多くの金属が使われています。
それらの金属には、資源の量がもともと少なく、電子・電気機器の高性能化に必要な希少金属(レアメタル)も含まれています。
これらの金属資源は特に都市部に多く蓄積されているため、都市鉱山と呼ばれ、その量は、世界の天然鉱山を凌ぐ量があるといわれています。
この取り組みを通じ、「資源の有効活用をより重視する持続可能な社会の実現」を目指しています。
(出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 「第16回理事会(H28.11.9)資料抜粋」)
探究のヒント
そもそも、どうやって小型家電を回収したの?
「無料で回収します」というチラシを見たなぁ。
もし無許可業者だったらどうなるの?
探究のヒント
このプロジェクトを通じて
どれくらいの量の小型家電を回収したの?
全国参加自治体等による回収量(携帯電話を含む小型家電回収): 約78,985 t
NTTドコモによる回収(ドコモショップ約2300店舗にて、携帯電話を回収):約621万台
(出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 WEBサイトより作成)
んっ?
この「全国参加自治体」って何?
「みんなのメダルプロジェクト」に参加した自治体ってことかなぁ?
どれくらいの自治体が参加したんだろう?
メダルプロジェクトへの参加自治体数(合計 1,741)の推移
(出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 WEBサイトより作成)
2017年4月は参加していない自治体も多かったんだ。
最終的には自治体の90 %以上が参加したんだね。
自治体の参加が増えたことで、
小型家電の回収量にどんな影響があったと思う?
探究のヒント
本当にこのプロジェクトだけで
東京2020オリンピック・パラリンピックのメダルに使うリサイクル金属を確保できたの?
はい。このプロジェクトだけで、メダル製作に必要な金属は100 % 確保しました。
確保した金、銀、銅の量は、以下のとおりです。
最終的な確保金属量
金 | 約 32 kg |
---|---|
銀 | 約 3,500 kg |
銅 | 約 2,200 kg |
(出典:東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 WEBサイトより作成)
へぇ!
メダル製作に日本全国の人が協力したんだね。 みんなは参加した?
それでメダルは何個製造するの?
東京オリンピック・パラリンピックの金・銀・銅あわせて 約5,000 個 のメダルを製造する予定です。
えっ!約5000個も!!
どうやってメダルをつくっているのかな?
(デザインも気になる!)
メダル製作に関する動画があるみたいだよ!
もっと調べてみよう!!
みんなのメダルプロジェクトが終了しても、小型家電は回収し続けるの?
引き続き回収します。
メダルプロジェクト終了後も、小型家電のリサイクルを通じて都市鉱山の活用、循環型社会の推進をするために、
環境省は「アフターメダルプロジェクト」をスタートしています。
みんなで貴重な資源がたくさん含まれる小型家電のリサイクルに協力して、
資源を有効活用しよう!
私たちができることは何だと思う?