ごみの出し方
レポーター: ウィットワース真弓 さん (2015年執筆)
ごみの分別、ごみ箱
サンフランシスコ市のごみの分別は3分類です。
これに対応して、3つの色に分けられた3種類のごみ箱があります。
サンフランシスコ市の家庭で使われている3種類のごみ箱
(出典:Recology (https://sfenvironment.org/recycling-composting-faqs)
■青=Recycle (リサイクル):プラスチック、ガラス、かん、紙をいれます。
ビニールぶくろは、ごみの仕分けの時にベルトコンベイヤーに引っかかり、機械がこわれる原いんになるので、ごみ箱にはいれずにトランスファーステーション(通称「ザ・ダンプ(The Dump)」)へ持ち込みます。レジ袋はスーパーでも回収してくれます。
※ビニールぶくろは禁止
(出典:Recology (https://sfenvironment.org/recycling-composting-faqs)
■緑=Compost (コンポスト):生ごみ、食べ物が入っていた紙よう器、庭の植物などを入れます。
※ビニールぶくろは禁止
(出典:Recology (https://sfenvironment.org/recycling-composting-faqs)
■黒=Landfill (埋め立て):埋め立てるごみを入れます。
(出典:Recology (https://sfenvironment.org/recycling-composting-faqs)
もえるごみ
サンフランシスコ市では、ごみをまったくもやしていません(ごみをもやす工場がありません)。
収集料金
全て有料です。一戸だて住たくで、各色 32 ガロン(約 121リットル)のごみ箱を利用した場合、月に約 35ドル(約4000円)かかりますが、埋め立てるごみをいれる黒のごみ箱を 20 ガロン(約 76リットル)に小さくすれば 25ドル(約3000円)におさえられます。また、アパート、マンション等の集合住たくの場合は、割安になるか家ちんにふくまれることもあります。
その他粗大ごみ・リサイクルできるものの回収の方法
一般的な方法は、、市がごみ収集をまかせているリコロジー社を利用することです。もちろん、リコロジー社に収集をたのむことを考える前にまだ使えるものはReuse(リユース)のところでお話しした売り買いの方法を考えることをすすめています。
リコロジー社を利用する場合、品物によりトランスファーステーション(ごみが集まり、仕分けされる作業場)へ持参するか、連絡を入れて自宅での回収を申しこみます。
リコロジー社のトラックが自宅の前の道路で回収する場合、10品までは無料。自宅まで取りに来てもらう場合は全て有料で、前もって費用を知らせてもらうことができます。
- 家電(洗たく機、かんそう機、冷ぞう庫、ヒーター、電子レンジ、トースター、テレビなど)
- コンピュータ機器(モニター、パソコン、プリンター、DVDプレーヤー、スピーカーなど)
その他、トランスファーステーションにて無料で受け付けているもの
- 衣類(着られるもの、着られなくなったもの)
- カーペット類
- プラスチックの食品パッケージ、ビニール袋等(通常のプラスチックリサイクルでの回収はなし。仕分けの際のベルトコンベイヤーに引っかかってしまうため)
- 危険物(ペイントと料、調理油、医薬品、針、アスベストなど)
- 蛍光灯、ランプ類:月に30個までは無料
- 電池類:月に5ガロン(約19リットル)までは無料
ごみの収集
市は、ごみ収集を民間のリコロジー社(Recology)にまかせています。
Recology とは、Recycle(リサイクル)とEcology(生態系)を合成した造語で、同社は市のごみの収集・処理を一手にうけおっています。
ごみの収集は週に一度。収集は、早朝からお昼ごろにかけて行われるため、指定の日の前夜に3色のごみ箱を住まいの前の通りに置きます。
青(リサイクル)と黒(埋め立て)のごみ箱のごみは同じトラック、緑(生ごみ)のごみ箱のごみは別のトラックで収集されます。
収集されたごみは、リコロジー社のトランスファーステーションへ運ばれ、仕分けされます。
ごみ収集トラックが街を走るようす
青と黒のごみ箱からごみを収集しているようす
午前6時にリコロジー社のトランスファーステーションへ取材に行ったときの写真。作業所内はすでにフル稼働しており、収集されたあらゆるごみ類を仕分けしていました。