グリーンフラッグ(かんきょうにんしょう)
レポーター: 高見幸子 さん (2014年執筆)
スウェーデンには、学校全体で熱心に環境に取り組んでいることを認めてもらう仕組みがあります。それは、「キープスウェーデンタイデイ財団」の「グリーンフラッグ」の認証です。現在、全国で就学前学校*も入れ、約2500校が認証されています。学校はどのテーマに取り組むか、児童・生徒と先生がいっしょに決めます。
*小学校1年生になる前の子供(1~6才)が通う保育園と幼稚園を合わせたような学校。
テーマは以下の6つから選びます。「ライフスタイルと健康、身近な環境、水資源、地球温暖化とエネルギー、消費生活、ごみのリサイクル」です。
テーマが決まると、5つのはっきりした目標を決めます。たとえば、学校の紙を全部リサイクルする、環境にやさしい洗剤だけを使うなど。
大切な目的は、自然の循環に合わせた社会にするための手順とすることです。だから、続けながら良くしていくように努力します。
学校がグリーンフラッグの認証をもらうためには1学級だけでなく、全校の学級が取り組むことと、校長先生のさんせいと誰か市議会議員に担当者になってもらうことが必要です。そして、1~2年間の取り組みをレポートにまとめてキープスウェーデンタイデイ財団に送り、認証を受けて、その証としてグリーンフラッグという旗をもらうという仕組みです。
この「グリーンフラッグ」は世界的な規模で活動している環境教育財団(FEE)が行っているエコスクールプログラムにおける認証の証となっています。今、世界50カ国で行われています。
グリーンフラッグ
ごみのリサイクルに取り組む児童
写真提供: キープ スウェーデン タイデイ財団 (Courtesy of Håll Sverige RENT)