ごみ問題解決と日本の支援
レポーター: JICA 森 達朗 さん (2021年執筆)
どうやってごみ問題を解決しようとしているの?
スーダンの政府はごみ問題を解決するために、ごみ収集車をこう入し、ごみをたくさんうめ立て処分場に運べるように仕組みをつくっています。
また自治体では、学校でリサイクルをテーマにしたイベントを行っています。
ここでは現地の方がごみをリサイクルして作った作品をたくさん展示し、子供たちにリサイクルに関する環境教育を行っています。
また国際機関と連けいし大規模なワークショップも開さいし、大人たちの環境意識が少しでも上がるような活動を行っています。
これまで知る機会がなかった人も、参加できるかも!
日本のスーダンへの支援
スーダンでは、日本のように決まった日にごみ収集車が来ないので、スーダンの人は自分の都合のいい時間に家から道にごみを捨てます。
スーダンには野良犬や家畜、またごみを拾って生活している人が家から出たごみをあらすので、まちはどんどん汚くなっていきます。
そこで日本はごみ収集車をスーダンにプレゼントしてスーダンのまちをきれいにするための取り組みを行ってきました。
日本からスーダンに寄贈されたごみ収集車
車体にキャプテン翼のイラストがあります
日本のごみ収集車で、ごみ問題は全て解決したの?
残念ながら、まちをきれいにするためにはごみ収集車があるだけでは意味がありません。
ごみ出しのルールがスーダンには無かったので、ごみ出しのルールを作る必要がありました。
ルールを作るのは機械ではなく人です。
どんな人たちがつくったの?
2014~2017年に、日本人のごみの専門家がスーダンへ派遣されました。
そして、スーダンのごみ問題の研究やごみ問題の解決策を考えるプロジェクトをスーダン人と一緒に行いました。
スーダンはとても広いため、ごみの専門家はどれだけごみを効率的に回収するかという点に集中しました。
その結果、首都のハルツーム州の一部の地域で、日本と同じように「決まった場所、決まった時間にごみを捨てる」というスーダンにとっては新しいルールを作ることが出来ました。
日本の経験や技術が、海外の環境も良くしているんだ!
またスーダンには多くのJICA海外協力隊も派遣されています。
その中にはごみ問題を解決するために派遣された隊員もたくさんいます。それらの隊員はボランティアとして学校で小学生や中学生に環境に関する授業や、市役所でごみ収集プロジェクトや、スーダンの大学でごみ環境を改善するプロジェクトを行っています。
私はそんなJICA海外協力隊員の一人としてスーダンの市役所でごみ収集のプロジェクトをスーダン人と一緒に行いました。
森さんは、例えばどんなことをしたの?
スーダンではごみ出しの時間がバラバラだったので、日本と同じように決まった時間に決まった場所にごみ出しするルールをスーダンの人と一緒に作りました。
スーダンのごみ収集の様子
また、小学生への環境教育として、ペットボトルのリサイクルをテーマにして、使い終わったペットボトルから作るおもちゃの作り方を教えました。
特にけん玉はスーダンの子どもたちもたくさん喜んでくれました。
公園で中学生に環境の授業
小学生に使い終わったペットボトルから作るおもちゃの作り方の授業
使い終わったペットボトルから作ったけん玉は大好評
私たちにできることを教えてください!
ものを大切に使う習慣をつけましょう。
新しく買ったものは、時間が経てばいつかごみとなってしまいます。
しかし同じものを長い間使い続ければごみは増えません。お金の節約にもなります。
またお家から出るごみの中にも、使い方によってはまだまだ別の形で使えるものもあるかもしれません。
物を捨てる前には、ちょっと一息考えて、何か別の使い方はないかと考えた後、捨てましょう。
また今はまちにリユースショップもたくさんあります。
まだ使えそうな道具やおもちゃは、ほしい人を探したり、リユースショップにもっていく等して、ごみにならない方法を考えましょう。
広げふかめよう |
アフリカのきれいな街プラットフォーム事務局 (ACCP事務局)
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