シンガポールの家庭のごみのリサイクル
レポーター: 伊藤航太郎 くん (2017年執筆)
シンガポールでは、紙(新聞・雑誌、ダンボール)、プラスチック、ガラス(びんなど)、缶、金属、衣類、木材、調理廃油などを、リサイクルしています。
シンガポールのごみはどうやって生まれかわるの?
ガラスびん
- リサイクル工場に送られ、色別にわける。
- 洗浄されて細かく砕かれた後、溶かして別のガラス商品を作るための原料になる。
紙
- 紙を種類別にわけてリサイクル工場へ送る。
- 細かく刻み、紙の原料となるパルプにかえるための機械に入れる。
- 洗浄し、異物を除いたあと、パルプをシート状にするための機械に入れる。
- 乾かして、紙が完成。
プラスチック
- リサイクル工場に送られ種類別にわける。
- 小さく砕かれ、混ぜる。
- 混ぜたプラスチックを溶かし、ところてんのように型から押し出す作業で棒状にととのえる。
- 四角くカットして、別のプラスチック製品を作るための原料になる。
缶
- 工場に送られ、鉄と鉄でない金属(アルミ、銅、ニッケルなど)にわける。
- 押しつぶして小さくカットする。
- 溶かされて金属製品を作るのにつかわれる。
(出典:シンガポール国家環境庁(National Environment Agency)ホームページより作成)
NEA(シンガポール国家環境庁)はごみをエネルギーにすることを推進しています。名前通り、ごみを燃やした時に生じる熱で発電するもので、今現在3つのごみ処理発電施設があります。現在日本とシンガポールの企業が共同で新しいごみ処理発電施設を建設しており、2019年に完成する予定です。
また、リサイクルするために集めた古紙はインドネシア等に輸出し、他国でリサイクルするなど、さまざまな形で積極的にリサイクルを進めています。
シンガポールのごみのリサイクル率は?
NEA(シンガポール国家環境庁)の発表によるとシンガポール国内で発生したごみの主なリサイクル率はつぎのとおりです。(産業系もふくむ)
主なリサイクル率(%)(2016年)
建築物のがれき |
99 % |
鉄系材料 |
99 % |
非鉄金属 |
99 % |
木材 |
78 % |
農業・園芸廃棄物 |
65 % |
紙・厚紙 |
51 % |
ガラス |
20 % |
灰・ヘドロ |
13 % |
食品
|
14 % |
プラスチック |
7 % |
(出典:シンガポール国家環境庁(National Environment Agency)「Waste and Recycling Statistics for 2016」より作成)
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