スチール缶
缶ジュース、缶コーヒー、缶詰などの缶のうち、主に鉄でできている缶をスチール缶といいます。
鉄の性質は「強い」ことです。
そのため、
- ジュース、コーヒー、お茶など飲み物の缶
- 魚、果物など缶詰の缶
- のりやお菓子などを入れる一般缶
- お店などで使う18リットル缶
などに使われています。
なお、プルタブのついているスチール缶の「ふた」は、ほぼアルミニウムです。
スチール缶マーク
スチール缶であることを消費者に伝えるための「スチール缶マーク」には、缶の中身や形の違いによって3種類あります。
飲み物用のスチール缶には、法律で決まったデザインのスチール缶マーク(一番左のマーク)がついています。
そのほかのスチール缶には、会社が自主的にマークを付けています。
マークがない場合でも、磁石にくっつけばスチール缶です。
スチール缶のリサイクル
リサイクルするためには、どうしたらいいの?
- ルールを守り、資源ごみとしてごみ出しする。
- 集団回収に出す。
- お店や駅などの回収ボックスに入れる。
- ポイ捨てをしない。
どうやってリサイクルされているの?
回収されたスチール缶は、1,000個以上まとめて押しつぶされて、鉄の原料(鉄スクラップ)となります。
その後、鉄を作る工場に運ばれ、そこで高温で溶かされて、さまざまな鉄製品に生まれかわります。
スチール缶が作られてからリサイクルされるまでの流れ
どのくらいリサイクルされているの?
使われたスチール缶の
約 93% が リサイクルされています。(2022年度)
出典:スチール缶リサイクル協会 「スチール缶リサイクル年次レポート2023」より作成
何にリサイクルされるの?
鉄でできているスチール缶は、様々な鉄製品に生まれ変わることができますが、
主に建物や橋などの鉄筋、鉄骨になっています。
リサイクルの効果
スチール缶 1 kg(190 ml×30個)をリサイクルすると
埋め立てする場合にくらべて次の効果があります。
○どれだけエネルギー使用量がへるの? 原油換算 0.7 リットル
○どれだけ二酸化炭素がへるの? 二酸化炭素 1.4 kg
出所:環境省「3R行動見える化ツール」(2017年11月時点に公開されていた内容)
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環境省EICネット
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スチール缶のリデュース
スチール缶会社は重さを軽くする努力を続けています。
軽くなると、新しくスチール缶を作るときに使う原料やエネルギーが減ります。
また、ごみの量を減らすことができます(リデュース)。
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全国清涼飲料連合会