cjc | 6月号-2
 
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CJCトピックス


1.「日本のマテリアルバランス 2003」について

 日本のマテリアルバランス 2003は、資源の有効利用と3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進のための基礎データとして、我が国における「資源投入」「財生産」「財消費」「リサイクル・処分」までの一連の物質フローを一般公開されているさまざまな統計データを使用して算出したものです。
 これら物質フローを算出するために使用した各統計は、それぞれの目的、定義に従って集計されたものなので、これらを統合して物質フローを算出する際にはデータの欠落やくいちがいが生じますが、全体像を把握することのほうがより重要と考え、前提条件を想定してこれらを補い数量を算出しています。
 なお、2006年3月現在、日本の廃棄物の排出・処理等に関する統計(環境省公表)は2003年度のデータが最新なので、これに合わせて本マテリアルバランスの算出においては、2003年度または2003年の統計データを使用しています。


2.概観

 日本のマテリアルバランスを概観すると、我が国では一年間に18.7億トンの資源を投入して9.5億トンの財を生産しています。また、この財生産のために4.5億トンのエネルギーを消費し、0.6億トンの有価副産物と4.1億トンの産業廃棄物を排出しています。
  これら有価副産物および産業廃棄物のうち2.5億トンは再生資源として循環利用され、0.9億トンは堆肥等として土壌に還元されています。また、再生資源のうち0.1億トンは輸出されています。
  生産された9.5億トンの財の一部1.2億トンは輸出されていますが、残り8.3億トンは国内に出荷され、これに輸入製品0.4億トンを加えた8.7億トンが財消費されます。この結果、8.7億トンの一部は費消しますが、6.6億トンは道路、橋、建築物、生産設備、耐久消費財などとして国内に蓄積されます。これらは何年か後にはやがて廃棄物や有価な使用済物品等になります。
  以上のような資源投入、財生産、消費、再資源化等の一連のマテリアルフローの結果、どうしても有効利用できない廃棄物0.4億トンが最終処分(埋立等)されます。

図
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冊子「日本のマテリアルバランス2003」の配布について
この冊子は、希望者に無償配布しております。(送料は希望者負担)
 担当:環境リサイクル情報センター
 電話:03-6229-1031 FAX:03-6229-1243
また、当センターホームページ「CJCからのお知らせ」において内容を閲覧できます。
冊子 日本のマテリアルバランス2003

リサイクル技術開発本多賞の募集を開始いたします。

1. リサイクル技術開発本多賞  リサイクル技術開発本多賞は、長年廃棄物リサイクルの分野に携わってこられた故本多淳裕先生(元大阪市立大学工学部教授、元(財)クリーン・ジャパン・センター参与)のご厚志とご提案により、リサイクル関連開発に従事する研究者・技術者等への研究奨励を目的として平成8年度に創設されたもので、以来回を重ね、平成18年度で11回目の表彰となります。
2. 募集  本賞は、リサイクル技術の開発に従事しリサイクル技術に関する優れた研究報文・技術報文(以下、報文)発表を行った国内の大学、高専、公的研究機関、民間企業の研究者等(個人又はグループ)を対象として受賞対象報文を公募し、応募のあった報文について、当センター内に設置する選定委員会において、報文評価、業績評価、推薦者評価を踏まえて厳正に審査を行ったうえで決定されます。
 平成18年度については、平成18年7月中旬~9月中旬までの期間に報文の公募を行なう予定です。
3. 表彰式  表彰式は、平成19年1月末、大阪において行われる予定で受賞者に対しては表彰状及び副賞(50万円)が授与されます。
4. 第10回(平成17年度)受賞者(敬称略) (1)報文名「廃棄物処理と再資源化の産業連関分析」
  早稲田大学政治経済学術院 中村 愼一郎
(2)報文名「アルミニウムスクラップ溶湯中の微細介在物除去における
  高効率フィルターの開発について」
  グループ申請代表 株式会社 神戸製鋼所 アルミ・銅カンパニー技術部
  基礎研究室 柳川 政洋
5. 問い合わせ先  詳細は下記にお問い合わせ下さい。
〒107-0052
  東京都港区赤坂一丁目9-20(第16興和ビル北館6階)
  財団法人 クリーン・ジャパン・センター  担当 柴田
  電話:03-6229-1031 FAX:03-6229-1243
  E-mail:t-sibata@cjc.or.jp

3R推進功労者等表彰の募集いたしました。

 リデュース・リユース・リサイクル推進協議会では、関係官庁の協力を得て、今年度もリデュース・リユース・リサイクル(3R)推進功労者等表彰を行います。
  この表彰制度は、循環型社会に向けて3Rに率先して取組み、継続的な活動を通じて顕著な実績をあげている個人、グループ、学校及び特に貢献の認められる事業所及び地方公共団体等実務担当部署を表彰することによりこれらの活動を奨励し、循環型社会の形成推進を図ることを目的としたもので、本推進協議会会員団体や関係地方公共団体等から推薦のあった者について、協議会の事務局内に設置した表彰審査委員会で審査・検討を行い、受賞者を決定いたします。
  今年度の推薦は、6月26日(月)で終了いたしております。
  表彰式は10月20日(金)を予定しています。
<問い合わせ先>
  財団法人クリーン・ジャパン・センター内
  リデュース・リユース・リサイクル推進協議会事務局
  電話03-6229-1031 FAX03-6229-1243

資源循環技術・システム表彰の募集いたしました。

 財団法人クリーン・ジャパン・センター(CJC)では、平成18年度「資源循環技術・システム表彰」の候補募集を実施しております。
  本表彰は、廃棄物の発生抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、又は再生資源の有効利用(リサイクル)に資する優れた事業・取組みを広く募集し表彰することにより、その奨励・普及を図ることで循環ビジネスを振興することを目的としており、賞の種類は、経済産業大臣賞、産業技術環境局長賞、CJC会長賞、奨励賞(平成14年度より開始し実績3年未満が対象)があります。
  募集対象は例年と同じく、企業その他の事業団体が実施する(1)再生資源の有効利用事業(2)使用済み物品の再使用事業(3)副産物・廃棄物の発生・排出抑制(4)再生利用又は再使用技術・装置・システムの開発事業(5)資源循環型製品の開発・普及事業(6)その他(上記の複数分野に亘る総合的な取り組み等)などです。本表彰制度は、昭和50年から始まり本年で32回目になる歴史ある表彰制度で、これまでに多岐の分野にわたり820件の応募があり総表彰件数約450件(内経済産業大臣賞21件)と技術・システム開発に関する取組を側面から支援してまいりました。
  平成18年度募集については、6月12日に締め切りまして、現在、有識者で構成する審査委員会で厳正な審査を実施中です。
表彰式は、10月6日(金)科学技術館サイエンスホールにて開催を予定しています。

 


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