10月7日、科学技術館サイエンスホールにおいて資源循環技術・システム表彰・表彰式を行いました。(表紙写真)
この表彰制度は、当センターが経済産業省の後援を得て実施しているもので、廃棄物の発生抑制、使用済み物品の再使用、再生資源の有効利用に資する優れた事業や取り組みを広く募集し表彰することにより、その奨励・普及を図ることを目的としています。
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今年度は34件の応募があり、厳正な審査の結果、経済産業大臣賞2件、同省産業技術環境局長賞4件、当センター会長賞8件及び奨励賞6件の20件について表彰いたしました。受賞テーマ及び各受賞者は以下のとおりです。 |
番号 |
受賞者 |
受賞テーマ |
賞区分 |
1 |
太平洋セメント株式会社環境事業カンパニー |
都市ごみのセメント資源化事業 |
大臣賞 |
2 |
株式会社神戸製鋼所 |
回転炉床炉による製鉄所ダストFASTMETリサイクルプロセスの開発 |
大臣賞 |
3 |
宇部興産株式会社 |
石炭灰を用いた人工地盤材料「ゼットサンド」の開発 |
局長賞 |
4 |
キヤノン株式会社 |
サンドイッチ成形による複写機外装カバーから外装カバーへのプラスチックリサイクル
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局長賞 |
5 |
株式会社ヨコタ東北 |
使用済み食品トレーのリサイクル |
局長賞 |
6 |
株式会社リコー画像生産事業本部RS事業部 |
使用済み情報機器関連サプライ容器の循環使用事業 |
局長賞 |
7 |
財団法人新潟県環境保全事業団
(事業所)エコパークいずもざき管理事務所
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廃棄物最終処分場浸出水から回収した副産塩の有効利用 |
会長賞 |
8 |
下関三井化学株式会社 |
廃酸・廃アルカリ・汚泥のリサイクル(WARM事業) |
会長賞 |
9 |
ジャパンリビルト株式会社 |
使用済み自動車中古部品のリビルトによる再使用事業 |
会長賞 |
10 |
三菱電機株式会社 |
100%リサイクルを目指した家電リサイクルプラントの取り組み |
会長賞 |
11 |
株式会社エコプラント |
ペットボトル穴あけ機の開発 |
会長賞 |
12 |
株式会社小森コーポレーション |
商業オフセット輪転印刷機における印刷開始時の立ち上げ損紙低減システム |
会長賞 |
13 |
株式会社エコマ商事 |
リサイクルプラスチック「エコマウッド」を用いた簡易型浮桟橋の開発・普及 |
会長賞 |
14 |
パイオニア株式会社所沢事業所 |
ウィスキー樽材を再利用したピュアモルトスピーカーの開発 |
会長賞 |
15 |
株式会社オガワエコノス |
リサイクルできなかった廃棄物の固形燃料(石炭代替燃料)化 |
奨励賞 |
16 |
西川ゴム工業株式会社/学校法人鶴学園広島工業大学工学部建設工学科/広島市
役所Ω;Project Club(職員自発的研究活動グループ)/鹿島道路株式会社中国支店
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廃ゴム乾留炭化物及びごみ溶融スラグのアスファルト排水性舗装材への有効利用 |
奨励賞 |
17 |
間伐材利用拡大研究会山本商事株式会社
間伐材利用拡大研究会揖斐郡森林組合
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間伐材を利用した新技術・新工法・新製品の共同開発と製造販売 |
奨励賞 |
18 |
旭硝子株式会社/月島日鉄化工機株式会社 |
フッ素樹脂の熱分解による合成蛍石(CaF2)へのケミカルリサイクル |
奨励賞 |
19 |
株式会社チクマ |
広域認定制度に基づいた使用済みユニフォームの再資源化システムの構築 |
奨励賞 |
20 |
TOKiエンジニアリング株式会社 |
サニタリー用配管継手におけるノンパッキンフェルールの開発 |
奨励賞 |
10月7日、「資源循環技術・システム表彰」表彰式にあわせ、科学技術館サイエンスホールにおいて資源循環に関する研究開発等について広く情報交流・意見交換する場として、資源循環技術研究発表会を開催しました。優れた研究開発事例の発表に加え、井内摂男経済産業省リサイクル推進課長の基調講演とJETROアジア経済研究所の小島道一氏の特別講演が行われ、最新の情報を収集する好機となったものと思います。 |
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リデュース・リユース・リサイクル(3R)推進協議会では、3Rの推進に率先して取組み、継続的な活動を通じて顕著な実績を挙げている個人・グループ、学校及び特に貢献の認められる事業所等実務担当部署を表彰することにより、3R事業の促進と意識の高揚を図ることを目的として、3R推進功労者等表彰を行っています。
今年度は、内閣総理大臣賞1件、国務大臣・内閣府特命担当大臣・経済財政政策担当大臣賞2件、文部科学大臣賞1件、経済産業大臣賞1件、国土交通大臣賞5件、環境大臣賞1件、推進協議会長賞98件の計109件が選定され、10月21日、東京・千代田区のイイノホールにおいて表彰式が行われました。(表紙写真)
各大臣賞の受賞者は次のとおりです。
<内閣総理大臣賞>1件
○関東建設廃棄物協同組合
<国務大臣・内閣府特命担当大臣・経済財政政策担当大臣賞>2件
○社団法人札幌消費者協会
○クリーンむさしのを推進する会
<文部科学大臣賞>1件
○昭和女子大学附属昭和中学校・高等学校
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<経済産業大臣賞>1件(3者連名)
○東洋インキ製造株式会社印刷・情報事業本部オフセット事業部
有限会社アップコーポレーション
JFEコンテイナー株式会社営業企画室・物流管理室
<国土交通大臣賞>5件
○株式会社竹中工務店東京本店
NIPPO蒲田3丁目共同住宅新築工事
○戸田建設・東洋建設・山陽建設共同企業体
山田川ダム本体工事作業所
○清水建設株式会社建築事業本部東京建築第三事業部
(仮称)豊洲ISTビル新築工事建設所
○株式会社大林組東京本社地球環境室
○積水化学工業株式会社住宅カンパニー
<環境大臣賞>1件
○春日市生活環境組合連合会
また、表彰式に引き続き、谷口正次氏(国連大学ゼロエミッションフォーラム理事(産業界ネットワーク代表))を講師にお招きし、「循環型社会のキーワード『3R』-マニュファクチャリングからエコファクチャアリングへ-」と題する3R推進月間講演会を開催いたしました。 |
当センターでは、11月29日から12月2日までの4日間、日本コンベンションセンター(幕張メッセ)で開催された資源循環型社会の創出を目指し最新の廃棄物処理技術を一堂に集めた展示会「ウェステック2005」に参加・出展しました。
当センターでは、当センターや調査研究事業に関するパネル展示や報告書の展示を行ったほか、パンフレット配布など、循環型社会に向けた啓発活動を行いました。また、(社)日本オフィス家具協会の協力により3Rオフィス家具(再生家具)の試作品の展示を行いましたが、デザイン性が高く、先進的取組として注目されました。
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当センターでは、12月15日から17日のまでの3日間、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で開催されたエコプロダクツ2005に出展・参加しました。
当センターでは、3Rシステム化可能性調査(経済産業省委託事業)の対象事業のうちの7事業について、その概要を示すパネルや試作品の展示を行いました。
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当センターでは、地域3R支援事業を実施していますが、その一環として、今年度も学習支援キャンペーン活動などを進めてきましたのでご報告します。
○学習支援キャンペーン活動
地域3R学習を支援するため、3R講師による講演や参加者との意見交換を行うもので、今年度は、容器包装リサイクル分野の3R講師により、9月から12月にかけて全国10ヶ所の学校や公民館などで実施しました。
○環境学習拠点事例報告会
3R学習の指導を行っている環境学習拠点の職員の支援を目的に実施しているもので、11月に東京(22名参加)及び大阪(19名参加)で実施しました。今回は、当センターに登録している3分野(容
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器包装リサイクル分野、パソコンリサイクル分野、各種専門分野)の3R講師による教材の説明方法、扱い方などの紹介、環境学習拠点からの事例報告、そして講師及び参加者による意見交換を行いました。
○3R講師勉強会
3R教材の説明方法、扱い方などについて情報交換などを図るため、12月に3R講師を対象として「3R講師勉強会」を東京(32名参加)と大阪(11名参加)で行いました。
○その他
上記のほか、3R学習貸出教材用のチラシ(2000部)とポスター(100部)を増刷したほか、3R学習教材副読本「3Rスリーアール」(5000部)や「3R学習実施要領(3R講師用)」(900部)を作成しました。 |