食品の廃棄と食品ロス
食べ物はどのくらい捨てられているの? 2014年度
出荷された食料と食品廃棄物、食品ロスの量
※1:食料需給表(農林水産省)の「粗食料」と「加工用」の合計値
※2:食品廃棄物(野菜くずなど、製品をつくる際に残ったもののうち、処理費用を支払って引き渡したもの)に有価物(大豆の搾りかすなど、製品をつくる際に残ったもののうち、売れるもの)を含めたもの
(出典:農林水産省、環境省「食品廃棄物等の利用状況等(平成26年度推計)<概念図>」、「食品廃棄物等の発生量及び再生利用等の内訳(平成26年度推計)<概念図>」より作成)
えっ!出荷された食料の約30%が廃棄されているよ!
廃棄された食べ物のうち、食品ロスが22 %となっているけど、食品ロスって何?
食品ロス
食品ロスとは?
売れ残りや食べ残しなど、本来食べられるのに捨てられてしまう食品。
もともと食べられない部分(骨、種など)は食品ロスに含まれない。
例:骨つきの肉
食品ロスの原因は?
1) 食品に関連する企業
売れ残り
店舗で売れ残ったもの
仕込みすぎ
飲食店で仕込みすぎた料理
食べ残し
飲食店で客が食べ残したもの。
納品期限切れ
欠品を防ぐために多く仕入れた商品のうち、期限切れなどで販売できなくなったもの、企業の商習慣(1/3ルール)など。
破損品
輸送過程で中身は何ともなくても、外箱が破損したり汚れて販売できなくなったもの
規格外品
製造過程での印字ミス(賞味期限、消費期限など)や型くずれ等により販売できなくなった食品
製造や加工工程での調理残渣
製造過程で食べやすい大きさや容器に入る重量に原料をカットする等で必然的に廃棄される食品
2) 家庭
過剰除去
野菜や果物の皮を厚くむきすぎたり、取り除きすぎたもの
食べ残し
作りすぎ、買い過ぎ、食べ物の好き嫌いなどで食べ残したもの
直接廃棄
冷蔵庫に入れたままで消費期限切れになったり、調理されず、何も手がつけられずに廃棄される食品
なぜ食品ロスが問題なの?(概略図)
捨てられた食べ物の中に、どのくらい食品ロスがあるの? 2014年
食品廃棄物における食品ロスの量
(出典:農林水産省、環境省「食品廃棄物等の発生量及び再生利用等の内訳(平成26年度推計)<概念図>」、WFP「数字で見る国連WFP 2014」より作成)
廃棄された食べ物のうち、約20%は本来はまだ食べられるものなんだ。
世界で飢餓に苦しむ人への食料援助量の約2倍もあるよ!
誰が食品ロスを出しているの? 2014年
※:食品廃棄物(野菜くずなど、製品をつくる際に残ったもののうち、処理費用を支払って引き渡したもの)に有価物(大豆の搾りかすなど、製品をつくる際に残ったもののうち、売れるもの)を含めたもの
(出典:農林水産省「食品ロス削減に向けて(平成26年12月)」、「食品ロスの削減・食品廃棄物の発生抑制/食品ロスの現状(フロー図)」より作成)
えっ!食品ロスの半分は家庭から!!もっと調べてみようよ!
家庭の食品ロス率(2014年度)
以下の図は、家庭で朝食、昼食、夕食及び間食のため、調理、飲食したものの食品ロス率を世帯別に分類した結果です。
(ただしお惣菜、お弁当などを購入して家で食べた場合を含む。外食、学校給食等により飲食したものは除く)
注1) 食品ロス率 (%) = 食品ロス量 / 食品使用量 × 100
①食品使用量:家庭における食事において、料理の食材として使用又はそのまま食べられるものとして提供された食品(以下「使用・提供された食品」という。)であって、魚の骨などの通常食さない(食べられない)部分を除いた重量をいう。
これには、本来、食品として使用・提供されるものが、結果的に賞味期限切れ等により使用・提供されずにそのまま廃棄された食品の重量も含まれている。
②食品ロス量:家庭における食事において、使用・提供された食品の食べ残し及び廃棄されたもの(食べ残し、直接廃棄、過剰除去)
注2) 調査の範囲及び調査対象
調査の範囲及び調査対象調査の範囲は、住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持し、若しくは独立して生計を営む単身者の世帯(家族と一緒に間借りや同居しているもの及び一人で1戸を構えて暮らしているものも含む。)とし、民間事業者がインターネット等により公募し作成した標本抽出名簿から、346世帯を選定。世帯員構成別・調査世帯数は次のとおり。
計 | 単身世帯 | 2人世帯 | 3人以上世帯 |
---|---|---|---|
346 | 36 | 168 | 142 |
(出典:農林水産省「平成26年度食品ロス統計調査報告(世帯調査) 」より作成)
家庭の中では単身世帯の値が最も高いね。
どうしてだろう?
家族だと分けて食べれるけど、1人だと食べ残してしまうことがあるなぁ。みんなはどう思う?
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家庭の食品ロス内訳(2014年度)
注1) 食品ロス量:家庭における食事において、使用・提供された食品の食べ残し及び廃棄されたもの(食べ残し、直接廃棄、過剰除去)
注2) 調査の範囲及び調査対象 調査の範囲は、住居及び生計を共にする者の集まり又は独立して住居を維持し、若しくは独立して生計を営む単身者の世帯(家族と一緒に間借りや同居しているもの及び一人で1戸を構えて暮らしているものも含む。)とし、民間事業者がインターネット等により公募し作成した標本抽出名簿から、346世帯を選定。世帯員構成別・調査世帯数は次のとおり。
計 | 単身世帯 | 2人世帯 | 3人以上世帯 |
---|---|---|---|
346 | 36 | 168 | 142 |
(出典:農林水産省「平成26年度食品ロス統計調査報告(世帯調査) 」より作成)
家庭の中では野菜の食品ロスが多いよ。どうしてだろう?
ぼくたちにもできる食品ロス削減の対策はどんなことだろう?
みんなはどんなことができると思う? もっと調べてみよう!
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九州ごみ減量化推進協議会