自然学校
レポーター: 高見幸子 さん (2014年執筆)
スウェーデンには、290の市*1があります。そのうちで、環境に熱心な90の市では、その市の就学前学校*2から高校までの環境教育をサポートする自然学校があります。市が経営をしている場合や、市民団体が経営している場合があります。
*1 日本の市町村に相当
*2 小学校1年生になる前の子供(1~6才)が通う保育園と幼稚園を合わせたような学校。
ストックホルム市の郊外のソレンチューナ市にあるソレンチューナ自然学校では、就学前学校や小学校、中学校のクラスが、春と秋に1回ずつ、自然学校に予約をして自然と環境教育の授業を受けています。ソレンチューナ自然学校は、農場もある自然保護区の近くに建てられています。
就学前学校と小学校の低学年までは、自然の循環を自然に出かけて体験をしながら学ぶことに力を入れています。川に出かけて川の生き物を観察したりします。
ソレンチューナ自然学校のこども達
高学年から中学生、高校生になると、水質を測定したり、ごみのリサイクルの話から資源を大切に使うための消費生活や、エネルギー問題についてなど幅広い環境教育を提供したりします。
自然観察用の教材と先生の指導書
写真提供: ソレンチューナ自然学校 ハンナ ヘルリリン先生 (Courtesy of Hanna Heurilin)