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cjc | 12月号-2
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10月の3R推進月間に合わせて、当センターでは以下のようなイベントを実施しました。 |
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菅原郁郎 経済産業省産業技術環境局長、中村崇 審査委員長(東北大学多元物質科学研究所・教授)ご列席のもと「資源循環技術・システム表彰」表彰式を行いました(10月19日、科学技術館サイエンスホール)。
この表彰制度は、当センターが経済産業省の後援を得て実施しているもので、廃棄物の発生抑制、使用済み物品の再使用、再生資源の有効利用に資する、技術的またはシステム的な特徴を持つ事業や取り組みを広く募集し表彰することにより、その奨励・普及を図ることを目的としています。
今年度は20件の応募があり、厳正な審査の結果、経済産業省産業技術環境局長賞3件、当センター会長賞12件及び奨励賞2件の17件について表彰いたしました。
http://www.cjc.or.jp/modules/news/article.php?storyid=219
| 番号 | 受賞企業名 | 受賞テーマ名 |
Ⅰ. 経済産業省産業技術 環境局長賞 | 1 | 株式会社 おぎそ 山津製陶株式会社 馬駈鉱産株式会社 | 学校給食の廃食器からの高強度磁器食器開発とリサイクルシステムの構築 |
2 | キヤノンエコロジーインダストリー株式会社 キヤノン電産香港有限公司 | 電卓外装材への100%リサイクルプラスチックの使用 |
3 | 清水建設株式会社 | 「建設副産物発生予測及び削減」支援ツールの開発と推進 |
Ⅱ. 財団法人クリーン・ ジャパン・センター 会長賞 | 1 | 荒木産業株式会社 | リサイクル材料を使用した保水性インターロッキングブロックの開発 |
2 | 横浜ゴム株式会社 平塚製造所 | 使用済み加硫ブラダーの再生利用による産業廃棄物削減 |
3 | ガラスリソーシング株式会社 | 廃ガラスびん及びガラスくずを破砕・エッジレス加工した建設・土木資材の開発 |
4 | 株式会社ブリヂストン 環境推進本部 | グループ全体での廃棄物ゼロ・エミッション活動の推進 |
5 | 株式会社小楠金属工業所 | 研削盤用クーラント液浄化装置の開発 |
6 | 正和電工株式会社 | し尿とオガクズを資源循環するバイオトイレの開発 |
7 | 広島ガステクノ株式会社 | 有機系廃棄物を有価品に変える無公害型連続炭化乾留処理装置の開発 |
8 | 株式会社ISOWA | 段ボール印刷機におけるインク洗浄廃液削減システムの開発 |
9 | 株式会社環境経営総合研究所 | 廃棄紙を主原料としたプラスチック原料・製品代替品の開発 |
10 | 三洋半導体株式会社 ハイパーデバイス事業部 | 環境配慮型半導体デバイス組立技術(MAP法)の開発 |
11 | 株式会社ブリヂストン | ランフラットタイヤ普及に向けた第3世代ランフラットタイヤの開発 |
12 | 横浜ゴム株式会社 工業品販売本部 | 2成分形シーリング材用産廃対策容器の開発・普及とリサイクルシステムの構築 |
Ⅲ. 奨励賞 | 1 | 兵庫県自動車整備商工組合 株式会社アクト | 使用済み鉛蓄電池の地域循環リユース事業 |
2 | 株式会社ブリヂストン 生産財タイヤソリューション事業本部 | 新規リトレッド事業の普及と廃タイヤ削減の促進 |
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| 経済産業省産業技術環境局長賞受賞テーマの概要 | |
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「学校給食の廃食器からの高強度磁器食器開発とリサイクルシステムの構築」
株式会社 おぎそ、山津製陶株式会社、馬駈鉱産株式会社
約25年前、学校給食で使用される食器は金属製やプラスチック製が多く、陶磁器製食器は金属やプラスチック製食器と比較し割れやすく、学校給食施設では不向きであったが、アルミナを30%配合した「高強度磁器」が開発され、全国の公立小中学校に約22%まで普及した。しかし、強度不足の品もあり破損問題が発生した。そこで、磁器製食器の破損等で廃棄されたものを回収し、粉砕処理したものを陶土に16%混ぜて、強度を更に10%アップさせ、樹脂製食器より優位に立つ事ができる高強度磁器食器の開発とリサイクルシステムを構築したものです。
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「電卓外装材への100%リサイクルプラスチックの使用」
キヤノンエコロジーインダストリー株式会社、キヤノン電産香港有限公司
これまで使用済製品のプラスチックをリサイクルする上で、樹脂材料メーカーの物性・品質保証が不可欠であるため、再生樹脂のコスト上昇と配合率(30%程度)の限界の問題があった。そこで受賞者はグループ関係会社が協力して、再生樹脂の加工プロセス、物性規格の見直し、用途開発を行い回収複写機の外装カバー等を粉砕した材料を100%用いて、電卓の外装部品に再使用することを実現したものです。
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「『建設副産物発生予測及び削減』支援ツールの開発と推進」
清水建設株式会社
建設業の製品である建物は「単品生産」の特性を持つため、建設副産物の発生量も建物毎に異なっている。従来、建設副産物発生量の予測は、各社の全体発生量実績から発生原単位を設定し、床面積を掛けることで建設副産物発生量を算定していた。各作業所では、与えられた原単位を基に副産物発生量を算出し、各作業所の裁量で建設副産物の発生抑制・再利用活動を実施し削減を行っていた。しかし、作業所ごとの最適な対策案が立てられないため建設副産物発生量の詳細な予測はできなかった。そこで建設副産物の詳細な発生量を予測し、削減策を入力することで、計画的に発生抑制ができ建設副産物の管理が行えるシステムを構築した。本システムを導入した建設作業所において建設副産物の排出量の見える化により、作業所と協力業者などが一体となって建設副産物削減を推進できるようになったものです。
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