鉄の生産は地球温暖化にどんな影響を与えているんだろう?
この2つのグラフから推測してみましょう
日本の二酸化炭素排出量(2016年度)
※機械は金属製品製造業を含む
※化学工業は石油石炭製品を含む
(出典:環境省「 2016年度(平成28年度)の温室効果ガス排出量(確報値)について 平成30年7月27日修正」より作成)
主に鉄鉱石から鉄 1 tを生産するために必要なエネルギーの推定結果(2015年)
(出典:(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)「2015年時点のエネルギー原単位の推計(鉄鋼部門-転炉鋼)」より作成)
上のグラフをみて!
日本国内の二酸化炭素排出量をみると、鉄鋼は全体の約14 %を占めているよ。
意外と多いなぁ。
ちょっと待って!
下のグラフをみると、世界では日本の鉄鋼業は、最もエネルギーを使う量が少ないよ!
世界では、鉄の生産量が増加していたなぁ。
日本は世界の鉄生産で上位だから、世界レベルで考えても、日本の鉄鋼業は地球温暖化防止に大きく貢献できる可能性はありそうだね。
鉄の生産と地球温暖化対策への取組は?
従来型高炉は石炭を使って、鉄鉱石を還元するので、二酸化炭素が発生するよね。
今後、どんな方法で二酸化炭素の排出を削減しようとしているのかな?
そのヒントになるグラフがあるよ。
下のグラフは、国際エネルギー機関(IEA)が、今後の世界の鉄製造法の変化を予測したものだよ。未来の世界の鉄の製造法はどう変わろうとしている?
(出典:IEA Energy Technology Perspectives 2020、資源エネルギー庁WEBサイト(https://www.enecho.meti.go.jp/about/special/johoteikyo/suiso_seitetu.html))
えーっと。何が減って、何が増えているかな?
あれ?水素還元製鉄やCCUSってあるね。どういう製造法かな?
温暖化防止対策とどう関係しているの? 調べてみよう!
なるほど!世界はカーボンニュートラルに向かって動いているね。
では日本はどう動いているのかな?
日本は国全体として2050カーボンニュートラルを宣言していたなぁ。
その中で鉄はどうなっているか、下のイラストから発見してみよう!
おーい、ゼロカーボン・スチールってあるよ!
ゼロカーボン・スチールかぁ。どんなチャレンジをしているのかな?