企業
リサイクル
ナカノ(株)の衣類のリサイクル
活動主体
ナカノ(株)
対象
古着
取組み概要
(処理技術、仕組みなど)
ナカノ(株)は、1934年に横浜市で故繊維問屋として創業以来、古着のリユース、故繊維をマテリアルリサイクルした「反毛綿」や「ウエス」、「軍手」の製造に取り組んでいる。
廃棄衣類の中には、市場価値がなく、どうしても廃棄物にならざるを得ないものが一部存在している。
ナカノ(株)は、これらの衣類を「特殊紡績」と呼ばれる伝統技術でリサイクル糸化に成功し、軍手を製造。軍手は、国内のJIS規格を上回る耐久性、工業用としても一般消費者向けとしても使える汎用性を持つなどの特徴があり、衣類の資源循環に貢献している。
衣類などの繊維の廃棄物が循環するしくみ
(出典:(株)ナカノホームページ、(一社)産業環境管理協会「平成28年度3R先進事例発表会講演予稿集」より作成)
(出典:(一社)産業環境管理協会「平成28年度 資源循環技術・システム表彰 表彰概要」より作成)
以下はナカノ(株)窪田様 ヒアリング(2017年10月)の結果より作成
なぜ衣服の3Rに関するデータは少ないの?
データ取得を困難にしている理由
- 事業者が中小零細企業が多く、事業内容が多岐にわたるため、データの把握が困難
- 衣類の流通経路が複雑で、データの重複が多々ある また、衣類は家庭内に長期間滞留している可能性が高く、データの追跡が困難
- 衣類の回収システムが全国で統一されていないこと
- 衣類は他の資源物(びん、缶、ペットボトルなど)と違い、様々な素材が用いられるために、リサイクルを困難にしていること
日本の古着をもっと輸出すればいいのでは?
日本の古着の輸出を困難にしている理由
- 需要と供給のミスマッチング
- 輸入国の需要は若者向けの衣類だが、日本から輸出する古着はシニア向けが多い
- 日本の古着は、アジア地域の体形にしか合わない。体系の大きな国には輸出しても需要が少ない
- 輸出国は暑い地域が多く、冬物は必要ない。
- 輸出相手国の政治的な事情
- 輸出国には古着の輸入を禁止している国があり、輸出相手が限られている。