レアメタルリサイクルの必要性と対象鉱種
なぜレアメタルリサイクルが必要なの?
わが国ではレアメタルが、
1、次世代自動車、太陽電池パネル、LED照明といった我が国企業が得意なハイテク産業を支える基礎材料であること
2、調達先が偏っており、生産地域の情勢や当該国の政策が供給に大きな影響を与える可能性があり、市場 価格が急激に変動するリスクを常に抱えているため、個別企業の対応では安定供給の確保に限界があることから、レアメタル確保が重要な課題です。
レアメタルリサイクルは、その対応のため我が国の産業が取り組むべき重要なテーマのひとつです。
どの鉱種が対象なの?
レアメタルリサイクル優先対象鉱種と重点化
レアメタルの中でも供給安定性や用途などに違いがあるため、まず、リサイクルを優先して検討する鉱種を選定しました。
平成20~22年にかけて「使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会」が開催され、リサイクル検討優先鉱種として14鉱種(W, Co, Li, In, Ga, Ta, La, Ce, Nd, Sm, Dy, Eu, Tb, Y)が選定されました。
その14鉱種のうち、既に工程内リサイクルが相当程度進んでいる鉱種、現時点でリサイクル技術の目処 が立っていない鉱種等を除いた5鉱種(W:タングステン、Co:コバルト、Ta: タンタル、Nd: ネオジム、Dy:ジスプ ロシウム)については、リサイクルを優先的に行うべき鉱種として具体的検討が進められています。
(参考:経済産業省 レアメタルのリサイクルに係る現状 2011年11月、レアメタル・レアアース(リサイクル優先5鉱種)の現状 2014年5月)
当ホームページではこれらリサイクル優先5鉱種を対象としています。