レアメタルリサイクル/産業環境管理協会/資源・リサイクル促進センター

(一社)産業環境管理協会 資源・リサイクル促進センター

レアメタルとは

レアメタルの定義については、国際的に一意的に定まったものはありません。

我が国では、鉱業審議会レアメタル総合対策特別小委員会において、地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出が困難な鉱種のうち、現に工業需要が存在する(また今後見込まれる)ため、安定供給の確保が政策的に重要なタングステン、コバルト、ニッケルやレアアース( 17鉱種を総括して1鉱種としてカウント)等の31鉱種をレアメタルと定義しました(図参照)。

この定義は今後の情勢に応じて見直される可能性のあるものです。
世界各国でも、どの鉱種が政策的により重要かといった判断や需要量の違いから対象鉱種が一部異なっていますが、定義や考え方は概ね同じです。

例えば、EUは14鉱種を重要な金属と定義し、米国は15鉱種を調査対象に位置付けていますが、レアアースは、いずれの地域でも含まれています。
(参考:馳平 憲一. レアメタル・レアアースの安定供給確保. 特技懇. 2013. no.269, p50.

「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属」のうち、工業需要が現に存在する(今後見込まれる)ため、安定供給んの確保が政策的に重要である物を、鉱業審議会においてレアメタルと定義しました。(現在、31種類が対象)

平成20~22年にかけて「使用済小型家電からのレアメタルの回収及び適正処理に関する研究会」が開催され、リサイクル検討優先鉱種として14鉱種(W, Co, Li, In, Ga, Ta, La, Ce, Nd, Sm, Dy, Eu, Tb, Y)が選定されました。

14鉱種のうち、既に工程内リサイクルが相当程度進んでいる鉱種、現時点でリサイクル技術の目処が立っていない鉱種等を除いた5鉱種(W, Co, Ta, Nd, Dy)について、リサイクルを優先的に行うべき鉱種として具体的な検討が進められています。
(参考:経済産業省 レアメタルのリサイクルに係る現状 2011年11月レアメタル・レアアース(リサイクル優先5鉱種)の現状 2014年5月

本ホームページでは、これらリサイクル優先5鉱種を対象としています。

「地球上の存在量が稀であるか、技術的・経済的な理由で抽出困難な金属」のうち、工業需要が現に存在する(今後見込まれる)ため、安定供給の確保が政策的に重要であるものを、鉱業審議会においてレアメタルと定義(現在、31種類が対象)。

*レアアース17鉱種のうち、ランタノイドの15鉱種について、原子番号の小さな鉱種は軽希土類、原子番号の大きな鉱種は中重希土類と呼ばれています。

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