使用済みハイブリッド車に使用されているニッケル水素2次電池を回収し、コバルトなどを抽出するリサイクルシステムの構築(トヨタ自動車株式会社、住友金属鉱山株式会社、豊田ケミカルエンジニアリング株式会社)
トヨタ自動車株式会社(愛知県)
住友金属鉱山株式会社(愛媛県)
豊田ケミカルエンジニアリング株式会社(愛知県)
1997年のプリウス発売以降、トヨタは、独自の回収ネットワークを構築して、使用済みバッテリーのリサイクルを回収・全量リサイクルしてきた。
ハイブリッドバッテリーには、ニッケル・コバルト・レアアースなどの貴重な資源が含まれている。
トヨタは、世界初のリサイクル技術を開発し、責重な資源をもう一度新しいバッテリーに戻して使っている。 その使用済みバッテリーは2020年代には数万個の発生が見込まれている。トヨタは、使用済みバッテ リーを再利用する世界初の技術も開発した。
修理交換用バッテリーとして再利用する技術、また太陽光発電用の定置式畜電池への再利用である。
廃車のバッテリーを上手に再利用し、エコな再生エネルギー活用も進めていく。
また、再利用が終わった後は、金属素材リサイクルでもう一度新しいバッテリーに使用する。
トヨタは、限リある資源を有効に使うことの大切さを常に考え、その取り組みの輪を欧米ほか世界にも広げている。
STEP1 修理交換用のプリウスバッテリーとしてリユース
- オリジナル充放電装置を開発
- 寿命がきたセルを入替え再び交換バッテリーで再利用
STEP2 ピークカット用の蓄電池システムにリユース
- オリジナル測定器を使い、検査基準をクリアした電池を蓄電池システムにビルトインし、エネルギーマネジメントシステムとつないで、販売店で使用する電力のピークカットを実施
- 非常時に蓄電システムから指定した器具やコンセントに給電可能
STEP3 レアメタル・レアアースへリサイクル
- リユースされないもの、リユース後の使用済み電池をオリジナルのリサイクル工法で金属還元し、もう一度新しいバッテリー製造用に資源として循環