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帝人フロンティア(株)のリサイクルポリエステル繊維とバイオ由来ポリエステル繊維
帝人フロンティア(株)
ペットボトル、バイオ由来原料
ペットボトルやポリエステル繊維などのプラスチック製品は、主に石油を原料としている。
石油は有限な資源であり、また石油のほぼ全量を海外からの輸入に依存している我が国にとって、プラスチック製品の持続可能な生産は重要な課題となっている。
帝人フロンティア(株)は、ペットボトルの再利用や、バイオ由来原料への一部置き換えなど、ポリエステル繊維の資源循環、持続可能な生産に積極的に取り組んでいる。
ペットボトルをリサイクルし、衣類等の原料へ
帝人フロンティア(株)は、使用済みペットボトルを粉砕し、溶かして、ポリエステル繊維にリサイクルしている。このリサイクルされたポリエステル繊維は、衣類、インテリア、土木資材など幅広い用途に活用されている。
(出典:帝人フロンティア(株)ホームページより作成)
(出典:帝人フロンティア(株)「ECOPET」リーフレットより作成)
ペットボトルからリサイクルされたポリエステル繊維は、どんなものに利用されているの?
衣類、インテリア、事務用品など、幅広く利用されています
一例ですが、このようなものがあります。
(出典:帝人フロンティア(株)ホームページより作成)
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PETボトルリサイクル推進協議会
バイオ由来の合成繊維の開発
ペットボトルや衣類などポリエステル繊維の原料であるポリエチレンテレフタレート(PET)は、主に石油からつくられている。
帝人フロンティア(株)はPET樹脂を構成する成分の約30 %(2017年現在)をバイオ由来(サトウキビ)に置き換え、植物由来のPET樹脂を実用化。この用途は衣類、車両シート・クッション、衛生材料、産業資材など多岐に展開している。
(出典:帝人フロンティア(株)ホームページ)
さらに同社は、ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を構成する成分の約37 % (2017年現在)をバイオ由来に置き換え、PTT繊維を製造。
(出典:帝人フロンティア(株)ホームページ)
同社のPTT繊維は、分子同士がしなやかなバネのように、らせん状に結合する構造を有している。
これにより他のポリエステル繊維と比べて、①しなやかでソフト ②優れた形態回復性 ③軽快なストレッチ性 ④高い調和性 ⑤高いクッション性 ⑥優れた発色性 ⑦他の繊維と複合しやすいなど、繊維の高機能化にも取り組んでいる。
(出典:帝人フロンティア(株)ホームページ)
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